聖なる場所を巡る 京都の鬼門 鞍馬、貴船を歩く 2016.3.19
いにしえの都の鬼門を護る聖なる場所へ
京都に来ている。二泊目も祇園のカプセルホテルにホテルに泊まり、朝からサウナにゆっくりと沈んでから、バイキングの朝食をとる。更にカプセルでゴロゴロして、余裕のチェックアウト。
余談だが、今、京都、大阪はホテルがなかなかとれない。あるいは、異常に料金が高い。それでカプセルを予約して泊まる。地元の運ちゃんによれば、関空へは中国各地の空港が航路を持っていて中国人の観光客がやって来ているそうだ。大阪のUSJも彼らには人気だって。そのせいかは知らないが、彼の地では低料金を売りにしていたビジネスホテルが今ではその辺のシティホテルよりも高い。
竜神の聖地を目指す
四条河原町から京阪電鉄で北へ、出町柳で比叡山鉄道に乗り換え貴船口に向かう。目的地は貴船神社。高龗神(たかおかみのかみ)を祀る。最近読んだ「龍使いになれる本」でも取りあげられている。かなりのパワースポットらしい。
盆地の京都は直ぐに山間にいたる。今日は雨上がり、まだばらつきそうだ。貴船口の駅からバスで片道160円。一の鳥居のそばまで運行している。行きは登りなのでバスは楽だ。
本殿は、まわりが改築中だった
ここは水を司る神を祀る場所
下のブログにこの場所に書かれている格言水五題が出ています
【格言水五題】一、自ら活動して他を働かしむるは水なり二、常に自ら進路を求めて止まざるは水なり三、自ら清くして他の汚水を洗い清濁併せ容(い)るるのの量あるは水な り四、障害に逢い激しくその勢力を百倍にするは水なり五、洋々として大洋を充たし、発して蒸気となり雲となり雪と変し霰と化し凝っては玲瓏たる鏡となる、しかもその性を失わざるはみずなり
本殿にお詣りして、社務所で朱印を頂く。
社務所には、東京の神田明神のようにビジネスチックなグッズもあった。
そこから、料亭や食堂の並ぶ道路を通って更に奥の宮を目指す。
奥宮
ここの下には、龍穴があって、龍(龍神)がおられるそうだ。
ここで感じたのは、久しぶりの山の生気だ。ただ圧倒的な龍の気配はなかった。こちらの感度が良くないのか、それとも今日は周波数がずれているのか?
天狗の山へ
バスに乗り、来た駅へ。この貴船口は、終点の鞍馬の一つ手前だ。ここから市街に戻るか更に進むか考えたが、折角なので、鞍馬まで次の電車で進む事にした。
終点、鞍馬で下車
実はさっくりお詣りして帰ろうと思っていたけど、今回の旅は、ここからが長くなった。勿論、聖なる場所もバンバン出くわします。というよりも、このへん一帯自体が聖なる場所なのでしょうが。
と言うことで鞍馬寺へ
ここでは、神仏分離の影響は少なかったのだろうか?
放水下、龍の置物
義経に兵法と剣術を授けたという鬼一法眼を祀る祠。武道精進を願う方が多く来るそうです。京八流と呼ばれる最も古い剣術の流祖とされている方ですね京八流 - Wikipedia
わたくしも、武道精進をお願いしました。
鞍馬の火祭りで有名な由岐神社(ゆきじんじゃ)
ここでも朱印をいただく。
大杉のお守りをいただいて、おみくじも引きました。
「吉」です。このくじに当たる人は心の正しい人であるそうです。そして足りるを知る事が大切とのお言葉でした。ありがとうございます。「足りる知る」か、よくよく考えてみます。
鞍馬寺本殿金剛まえの石模様、昨日買った本によると、ここが京都最強のパワースポットだそうです?!中央の三角の真上に立って印を結ぶように合掌して本殿に向かい写真を撮っている女の子がいた。パワースポットとかスピリチュアルは若い子に流行っているようだね。
わたくしもそれを見て、真ん中の三角の上に立ってみました。早朝とか人のいないときに来てこの上で瞑想できるといいかな。やっぱり他の参拝者や観光客がいるまえだと一見カルト的な行為は憚られる。
ずっと昔の自分の第一次スピ傾倒期(20代の初め)は、こういうセンターのある場所ではそこで蹲踞の姿勢を取ることを常としていたな、、、なんでそうしたかは忘れたが。その事は聖中心道肥田式強健術とか神智学に凝っていた頃だ。
すごくパワーを感じる福迎え毘沙門天の像
本殿金堂で朱印を頂いた
金堂の阿形の像
天狗の聖地と龍の聖地を横断して結ぶ
時間は午後4時くらい。1キロもない距離なので進むことにした。ただ、このあたりからは完全な山道で、昨日の雨でぬかるんでいる。黒のドーメルスーツにブルガリのネクタイ姿で歩く場所ではないかな、、、神社、仏閣を正装で参拝するのは悪くはなかろうが。
途中にあった大杉権現社
立ち込める森の気と、誰もいない静寂さが素晴らしい場所でした。天気の良い日にほんとうに瞑想に来たい場所です。今回訪ねた場所の中でも最も好きなところです。ちなみにこのあたり一帯を、大杉苑瞑想道場と呼ばれ、お経を読まれている方や、瞑想している方など多い場所です。
更に進んだところにある不動堂
ここも凄く「気」があふれていましたよ。
不動堂前の床
ここも秘められた強大なパワーがあるような
向かいの水たまりにあるカエルさん、、何故かこれを見て日本の優しさを感じてホッとします
ようやっと奥の院魔王殿に到着!
ここでお詣りしてから、貴船へさらに進む。鞍馬に戻るよりも近い。
ここから、ぬかるむ道を手すりを伝って貴船へ下って行く。この時点で、革靴とズボンの裾は泥だらけになっていたが、一度も転倒することもなく無事に山道を抜けた。結果的には一日に二度も貴船に来た。
もう足が疲れたのでそのままバス乗り場へ。先ほど同じ路線のバスで貴船口にもどり、京都の市内へもどる。今ふり返ると貴船に戻ったのは何か思し召しだったのかな、、本殿だけでも再度、寄ってくれば良かったかも知れない。
なんでそう思うかというと、帰りに立ち寄った河原町であぶらーめんを食べたのだが、そこにコートを忘れた。京都駅で新幹線に乗ってからその事に気づいた。お店ヘ連絡すると次回来るまで確保しておいてくれるそうだ。きっとこれは、京都が、その聖なる場所の何かが、またすぐ来るように自分へ伝えているのだと都合良く解釈している。
今日も様々な出会いをありがとうございました。そして無事に旅から戻ったことに感謝!