聖なる場所を巡る 世田谷 豪徳寺と松陰神社、愛宕詣りは四十回目
世田谷の豪徳寺
三月二十六日の土曜日は、世田谷を歩いた。まず、今日最初に尋ねる聖なる場所として豪徳寺を目指す。新宿から小田急線で豪徳寺駅で下車、閑静な住宅街を世田谷線に沿って歩く。ほどなく、思ったよりもずっと大きな世田谷の古刹、豪徳寺に到着。
豪徳寺は初めてです。小田急線を使うので豪徳寺の駅は身近に感じていたが、世田谷の住宅街の中のこれだけ広大な寺院であったとは意外。
松林を通り抜けて、立派な山門があります。
三重の塔もあります。
仏殿
招き猫発祥の地
そして、招き猫発祥の地?招福殿です
招き猫、招き猫、招き猫、招き猫、、、、ねこ、ねこ、ねこ、、白、白、赤、、、
ここにいるネコは持ち主が希望を叶えて、その手でもどされたもの。
願望のある人は、いつか自分の願望を叶え、自ら招き猫を返しにくるビジョンを持ち、それを自分ができる限り繰り返し想像することが大切だと思う。
これだけ大量の招き猫を一度に観たのは生まれて初めてだ。このお寺で招き猫を買って願いがかなった人がお礼に戻ってきてネコの像をお返しする。それば上の写真のネコ達だ。この数を見るとかなりの願いが叶っていることがうかがえる。
こちらは、わたくしが購入した中型の招き猫
以下、招き猫の由来です。同行人が、購入した招き猫像に同封の資料からまとめてくれました。
豪徳寺は今でこそ東京の西の名刹であるけれども、昔は貧寺で二、
三の雲水修行してやっと暮らしを立てているほどのお寺だった。
時の和尚が殊に猫を愛して飼いならし、自分の食事を減らして我が子のように愛育していた。
ある時猫に「お前が私の愛育の恩を知っているならば、何か果報を招来せよ」と言った。
それで雨の日に鷹狩り帰りの雨宿り先を探して困っていた井伊直孝を招いて寺に連れてきた。
それを機に彦根藩主井伊家は豪徳寺を菩提所とした。
以来、寺は繁栄を極めた。
との事です。そんなことがあってから、ここは井伊家の菩提寺のなのか。
そう、ここは彦根藩井伊家のお寺、そして桜田門外で暗殺された幕末の大老井伊直弼の墓所でもあります。
現地で思い出したのですが、自分がいま毎日のように参拝に通っている港区の愛宕山(神社)は、桜田門からほど近い場所です。井伊大老を襲った水戸、薩摩の浪士達は愛宕神社に集合して乱を起こしている。そのことは愛宕神社の境内にある看板書きに出ている。そのことを意識してここに来た訳でないので不思議な巡りあわせだと思った。
そして更に、今日この後行く聖なる場所はこのすぐそばの松陰神社、井伊直弼が行った安政の大獄で死罪となった明治維新の重要人物の一人、吉田松陰を祀る神社である。
豪徳寺の桜は、一部だいぶ咲いていました。松と桜の取り合わせが美しい
それから、徒歩で松陰神社へ向かう。グルーグルマップによれば15分程度で到着する。
「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ 大和魂」松陰神社
松陰神社の鳥居
京都で買った本「日本の神様と上手に暮らす法」中村真さんによると神社は多く分けて二種類、自然を祀った神社と人を祀った神社があるとしている。この松陰神社は、典型的な人を祀った神社だ。
こちらは社殿の反対側の墓所のほう
奇しくも安政の大獄を行った大老井伊直弼の墓から、その安政の大獄で処刑となった吉田松陰の墓をつないだ短い旅だった。両名とも立場が違えどもも日本のために考え、実行した国士であると思っている。
毎月、松陰先生のお言葉掲示されるようです。
死して後(のち)已む(やむ)
激烈な吉田松陰先生の言葉の中でも凄まじさを感じますね。
わたくしは、松陰先生の言葉では以前にブログに書いた以下が好きです:
そんなことで、最近、座右の銘にしているのは、
「身跡を将って、蒼天に附す」
吉田松陰の言葉で、我が身は全て天運に任せる、、という事だそうです。もちろん、ただ成り行きに任せることではないでしょう。やるべき事はやって、、、その上で、「ゆだねる」覚悟も要ると言うことでしょうね。
今日の俗なるグルメ
待ち合わせの喫茶店 ガティマラ
ランチ、ハンバーグ定食
三軒茶屋で休憩:浅煎りコーヒーとレモンケーキ
がっつりステーキ300g各人と巨大サラダ
愛宕神社の四十日目
世田谷からいったん家にもどって、愛宕神社へ飛ぶ:
今日の白ネコさん
ネコさん、シャッターで動いた、、、今日は起きてましたよ。撫でてやりましたよ。
今日で通算四十回の愛宕詣で、一つ参拝の方法を自得しました。それは、ただ単に払い言葉を唱えたり、願いを一方的に念じるのみでなく、神様からの声を聴こうとすること。誤解されやすい言葉であろうが、聖なるものと「交信」する事を意識すれば、聖なる場所巡りを楽しくしてくれる。
今日は、世田谷の豪徳寺、松陰神社、そして港区の愛宕神社を旅で結んだ。本日も聖なる場所との出会いに感謝。そして、歴史的な人物と時間を超えて心で接したことに感謝申し上げます。どうか、わたくしをお活かしください!