聖なる場所を巡る日記

東京都港区の愛宕神社への千日参りと、日々訪れる聖なる場所についての日記

聖なる時空を求めて 東京から奈良へ 大神神社の瀧禊 2017年5月、6月、7月

東京から奈良の一日瀧行研禊会

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東京に本部のある「禊ぎの根本道場 稜威会」では年4回、季節毎の修禊(しゅうけい)会が催されています。これ以外に定例行事、一日禊ぎ研修会、勉強会が行われておりますよ。

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わたくしは今年、これらの全てに参加している。それに飽き足らず、さらには奈良に在住する役員の先生が主催している一日滝行にも参加してきましたよ。

 

奈良の禊の先生

この先生は奈良県で整体治療院を営んでおられ、患者が県外からも先生の腕を聞いてやってくる。先生は、武道も修めて、身体療法家として禊ぎの神事(かむわざ)を身体技法的に研究されている。

わたくしが最初に参加した寒禊ぎの際にもいろいろな身体の使い方を教えて頂いた。

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この先生に是非、身体行法としての禊を学びたい思い。今年はこれまでに、東京から奈良まで5月、6月、と7月の三ヶ月連続で一日禊ぎ会に参加しておりますよ。

 

禊ぎ会の場所は、日本最古の神社のひとつと言われる大神神社(おおみわじんじゃ)でっす。

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大神神社はわたくしの名字に関わるように思うので、過去この聖なる旅で数度訪れてきた

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 この大神神社にはお滝場がある。正面の参道から、三輪山への登山道の入り口になっている狭井神社の方へ進む道の途中に滝場の立て札が出ていますね。

我々の行場はそこではなく、大三輪教が所有している滝場をお借りしているのです。

 

だから、そこは観光客は殆ど来ないところ、その方が行の場所としては良いですね。

 

まずは尾根伝いに歩き、樹齢800年の杉の木の前で稜威会の拝神と神事を行います。森の中で行う神事(かむわざ)はとても気持ちが良い。

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それから行場に戻って瀧を浴びます。夏のあたたかい気候で水の冷たさは殆ど気にならない。むしろ心地良い気がする。

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禊ぎとタントラの関係?

ところで、滝場には不動明王がおられますね。お不動様って丹田を表すのだって。

タントラヨガでいうスワーディシュターナ・チャクラにあたるのが不動明王なのだそうです。

 

そう、日本の瀧行は丹田を開発するだ~!

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真言宗の開祖の空海さんは、仏教の研究のために入唐する前から日本の山岳信仰での行を既に修めていたので大陸で密教をあっという間にマスターしたそうで、そのときにタントラでいうチャクラも取り入れて、

ムーラーダーラ・チャクラ (肛門) → 軍荼利明王

スワーディシュターナ・チャクラ (仙骨) → 不動明王

マニプーラ・チャクラ (臍)

アナーハタ・チャクラ (胸) → 孔雀明王

ヴィシュッダ・チャクラ (喉)

アージュニャー・チャクラ (眉間) → 愛染明王

ハスラーラ (頭頂) → 観音菩薩

としたのだって。

上が、7対5になっているのは、そのようにまとめたのか、対応するものが二つ抜けているのか判らない、、、

 

一霊五魂

神道では一霊四魂(いちれいしこん)というものがあるけどそれは、

直霊(なおひ)の一霊

和魂(にぎみたま)

奇魂(くしみたま)

幸御霊(さちみたま)

荒魂(あらみたま)

の四魂

となります。

この一霊四魂でもって感情が荒いとか温和とか性格に当てはめる向きもあるそうですが、それはたぶんに現代的な解釈で、川面凡児先生からすると、

  •  和魂(にぎみたま)とは意識で、

 その中に

  • 奇魂(くしみたま)洞察
  • 幸霊(さちみたま)感性
  • 荒魂(あらみたま)肉体身体

があって更に

  • 真魂(まみたま)意志

があるのだって。

天皇天皇行を教える役割だった神祇伯であった白川神道も一霊五魂であるという。

 

この一霊五魂のなかの真魂(まみたま)が成長している人は意志の力が強いそうです。その意志を司る場所が下丹田で所謂、丹田だそうです。

 

つまり禊ぎや瀧行をやると丹田が開発されて意志力が強くなるのですな。

よ~し頑張ってもっと禊ぎしよう!

 

この夏はこの後に北軽井沢での五日間の夏禊ぎにも参加したのだ~この瀧は大自然の中で素晴らしかった~

 

三輪の行の後の直会(なおらい)でいただいたばら寿司

とても美味しかったです

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久延彦神社 (くえひこじんじゃ)からの三輪山遙拝

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今回の最後に、禊行による心境一体の境地に向かうことを説いた稜威会創始者の川面凡児先生の歌をひとつ:

 

 二つなき命は ひとり世のために 捨つべきものぞ ますらをの友