聖なる場所を巡る 愛宕神社七十三日目 日本橋福徳神社 寺社フェス 「向源」2016.5.4 水曜日
みどりの日の朝から始動
今日はみどりの日です。ウィキペディアで調べましたが、もとの「国民の休日」がみどりの日と入れ替わり、元のみどりの日が「昭和の日」となったようだけど、なんだか良く判りにくい。"「 自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」 ことを趣旨としている”だそうです。なんか不思議な祝日ですね。
朝、ラジオ体操の時間に目覚めたけど、雨だったので出掛けなかった。早い時間は結構な降りだったけど、朝のうちにあがったね。そしてお日様が輝く、アマテラス日和となりました。
愛宕神社七十三回目
途中、愛宕神社へ寄る。本日で通算、73日目!
朝、雨だったからかそれほどの人出ではなかった。これからいっぱい来そうな感じですが。いつも通り、お参りをして拳法碑の前で蹲踞しましたよ。最後に、お宮にお礼を申し上げて出世の石段を下ります。
日本橋の福徳神社
ここではまず「福徳神社」での参拝について書きますよ。しかし、福徳神社とはご利益のありそうなお名前ですね。
由緒は今これを書いていて上のウェブページで知りましたよ。
手水社の龍
拝殿
以前も書いたかもしれないけど、ここは良い形で神社を活かした再開発の好例だと思いますよ。ビルの裏手にあっても薄暗さがまったくないし、街にうまく溶け込んでいる。わたくしは、ほとんどテレビを見ないし、見てもNHKなので民放はほぼ見ないのでコマーシャルも全然見ないのだけど、何かでこの街のCMがあってこの神社の神様がお店の店員をやっているみたいなのを見た。広報としては、いい感じだと思いましたよ。
朱印帳に朱印をいただいた。若い巫女さんの揮毫で達筆である
世界最大の寺社フェス「向源」
神社のすぐ横に「向源」のスタッフが詰めている場所があり、そこで当日券が売られていました。
それぞれの宗派の若いお坊さんがお二人でワークショップを進行してくれます。
阿字観(あじかん)のワーク
真言宗の阿字観は、お坊さんが瞑想をする間に言葉でリードしてくれます。まずは座ったまま体操して体をほぐします。これは準備体操としてとても良いと思いました。
そして、演壇に掛けられている梵字の「阿」の字を意識を向けて、口で「あー」と唱えながら息を吐き、吐き切ったら無音の吸気を行います。「あー」の発声は回数を重ねて次第に消えてゆくようにするそうです。発声が消えたころに阿の文字のイメージを「月」として瞑想を続けます。時間にして15分間です。
わたくしは、このワークでは阿の字を実際にはずっと視界に入れていませんでした。常に心に阿字がイメージ出来ていたわけでないので、その辺の要領がいまひとつ不明のままやっていました。月のイメージは出来ますが初めてのためか、この瞑想の目指す到達点というか何のためにやっているのか今一つ自分の中ではっきりとしませんでした。
只管打坐(しかんださ)のワーク
曹洞宗の只管打坐のワークでは、合掌と礼の仕方をまず習います。そして座り方。左右の尾てい骨を座蒲に載せます。そして足を太ももの上に載せて組みますが、両足ともできる人は、結跏趺坐。片足しか組めない人は半跏府座。あるいは足は載せないで胡坐(あぐら)を組みます。
わたくしは、去年、住まいの近くの天真寺で禅に参加したときは結跏趺坐が出来ましたが、今は出来なくなっている、、、あの頃はいろんなの事情で筋肉量が減って脚が細くなり、関節も柔くなっていたのだろうな。なので、今日はそれが出来なくなったことがそれほど惜しまれないのが不思議な感じでしたよ。
さて、只管打坐で大事なことは、尾てい骨の二点と膝の二点のあわせて四点で地面に対して安定して座ること。上半身は、背筋を伸ばして、猫背にならないように、鳩尾(みぞおち)をすこし前にひかれるような感じで押し出すます。手は掌を上向け、右手を下にして、左の手をそれに重ねて両方の親指をつけて、人差し指と親指のあいだ卵型の空間を作ります。この印で通常仏像や他の宗派は左手が下だそうです。なので曹洞宗の独特の印とのことです。
ポーズが出来たら鼻で呼吸して姿勢と呼吸に集中します。心に去来するものがあればそのまま受け入れる追い払おうとしない。筋肉を使った良い姿勢をとろうすることを止めて、作為を超えて自然な座り方を目指すとの事です。
座禅については曹洞宗は初めてでしたので委細を説明してもらえて判りやすく思いましたよ。ただ、そこの会場では天真寺の座禅堂で感じたような、ある種のトランスのような状態にはなりませんでした。
明日も同じワークショップが、芝の増上寺の会場であるようです。座禅のほうは臨済宗との事です。
番外
会場にいたチンドン屋さん。この丁髷のお兄さん、笑顔が艶っぽくてかっこよかったです。
各宗教の代表者による90分間のトークです。非常に興味深いトークでしたよ。
修験道のほら貝で始まりました。ほら貝はとても面白い音色です。これまで気にしていませんでしたが、興味が出てきましたよ。
この話は日本の文化を考える上で、実は大変奥が深いと思っています。これについては今後このブログを書き足すか、別に触れたいと思います。
寺社フェス「向源」、初めて参加しましたが、とても楽しめました。そして日本人にとってとても意義のある文化イベントです。これからも続けてほしいですね。明日の芝の増上寺も行くと思いますよ。
日本橋のドラゴン。神田側から渡ると左手のドラゴンが阿形で口を開けています。右側の置かれているドラゴンは吽形で口は閉じているようです。
日本橋の上の首都高の高架は風景としては残念ですね。首都高を川の下に移動する案もあるようですね。住まいの近くの古川も首都高がその上を通り景観は良くはありません。首都高は都内を流れる川に蓋をするように作られています。それは当時は工夫だったのでしょう。これからは更に工夫して、良い環境にできるところはすればよいと思いますね。せめて掃除して常にきれいにして汚くはしない。川、河は、その土地の気の流れを表す龍ですから美しくして感謝するべきですよ。
帰りに銀座の「ランブル」で珈琲 ケニアです。酸味が効いていてとても好みの味です。